温故知新ブログ

大学生の読書日記・勉強日記

『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』を温める③

どうも、温故知新ブログです。

 

 

今回も『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』です。個人的に関心のある格差や貧困についても記載があり、興味深く読みました。ちなみに今回がラストです。

 

知的財産権

セーフティーネット

 

 

まず知的財産権についてです。これは正の外部性の章で出てきますが、この正の外部性とはある人や企業の経済活動が、無関係な人に良い影響を与えることです。例えば技術革新です。しかしこれを競争状態で放置しておくと不都合なことが起きます。技術の模倣などです。これによって後発側が生産コストをかけずに市場に参入できてしまいます。すると開発側は求めていた利益が得られないため技術開発の意欲を削いでしまいます。この結果国や世界的にとってのデメリットになります。そこでそうした権利を保護するために認められたのが知的財産権です。特許権著作権などが挙げられます。

ここまでは事前知識も助けてくれて特に新たな発見はありませんでした笑ただこうした権利を認めていても技術革新に成功した企業は本来受け取るべき価値の30〜40%しか受け取っていないそうです。この点には少し意外感を覚えました。あと「あまりに有益すぎる発明は、発明した本人にとって無益になるようだ」というイーランホイットニーの名言がカッコよすぎたので書きました笑

 

 

 

次にセーフティーネットについてです。これは貧困を助ける際にどの程度の支援が必要を考える際に出てきた言葉です。基本的に貧困層(この定義や判断基準も詳細に説明されていました)には最低限の生活を保障する必要がありますが、この程度や方法が難しいという話でした。あまりに多すぎる支援は労働の意欲を削ぎますし、最低限度の生活の担保なしには労働することもできないというジレンマがあります。一義的にこうすれば良いということは書かれていませんでしたが、セーフティーネットはハンモックのように入りにくく抜け出しにくいネットでなく、落下を広く受け止めてくれるけれど、すぐに跳ね上がれるようなネットが必要と書かれていました。

高校生の頃に子供の貧困の研究で貧困層が多い地域に行く機会がありましたが、働きたいという人とこの路上生活で納得している人もいました。この判断は改めて難しいということを実感しましたね。

 

 

 

他にも格差について、どの程度であれば許容できるのかを収入別の人口分布からの移動の起こりやすさから検討した章なども印象的でした。以上で全3回に分けて勉強しましたが、身近な例から、少しイメージを膨らませる必要があるテーマを概観できたかなと。今月も残すところ10日ほどですが、できるだけ深めていきたいなと思います!

 

 

以上です!

 

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